【この春、必見】スプリングコートの着用ルール

こんにちは。名古屋のオーダースーツ屋、株式会社レトルです。

朝晩の寒暖差が大きくなるこの季節、
スーツスタイルの上から軽やかに羽織れるスプリングコートが活躍する時期になりましたね。

お客様からちょうど、春にぴったりな上質なコートを、
とのお仕立て依頼いただき仕上がりましたので、

スプリングコートとは?のお話を交えながら仕上がり品を紹介します。

 

スプリングコートの起源と役割

スプリングコートの起源は20世紀初頭、ヨーロッパの上流階級の間で「春の訪れとともに装いを切り替える」文化が広まり、冬用の重いコートから軽量な春コートが登場したことに始まります。

防寒性を重視した冬のウールコートに対し、春は風を防ぎながらも軽さ・通気性・柔らかさが求められ、麻(リネン)やコットン、混紡素材が多く使用されるようになりました。

現代でもこの文化は残り、「春らしさ」や「季節感を演出する第一歩」として、ビジネスマンを中心に支持されています。

着用時期とルール

一般的にスプリングコートの着用期間は3月〜5月上旬。

日中は暖かくても朝夕はまだ肌寒い春先、冬用コートを脱ぎ、スーツやシャツスタイルに合わせて軽やかに羽織るのがベストです。

 

ビジネスシーンでは以下のような着こなしの“暗黙のルール”も存在します

• スーツの裾がコートから出ない丈感を選ぶこと

• ブラックやグレー一辺倒ではなく、春らしい色味

•素材感を取り入れること

• あくまで軽やかに、“防寒より洗練”を意識すること

このようなルールを押さえることで、季節を意識した知的な印象を演出できます。  



~HARRISONS “SEA SHELL”のスプリングコート~

レトルではこの春、
英国の名門ブランド「HARRISONS OF EDINBURGH(ハリソンズ)」の
“SEA SHELL”コレクションを使用した、上質なスプリングコートを仕立てました。


HARRISONS “SEA SHELL”とは?

“HARRISONS OF EDINBURGH”は、英国王室や世界中のテーラーに愛される老舗生地ブランド。

その中でも“SEA SHELL”コレクションは、春夏向けに設計されたリネン100%のファブリックで、独特の杢調と軽快なタッチが魅力です。

今回お客様よりオーダーいただいたスプリングコートは、SEA SHELLの繊細な色合いと、リネン特有の柔らかさを活かしています。

裏地には小さな花とドットのモチーフを忍ばせることで、品格の中に遊び心を添えました。

また、肩はラグランスリーブ仕様。

肩まわりに丸みと柔らかさが生まれ、どんな体型にもフィットしやすいデザインとなっており、着た瞬間から「こなれ感」が漂います。 

ビジネスからオフシーンまで このスプリングコートは、ネイビーベースの上品なトーンで構成されており、ビジネスシーンに自然に馴染みます。

 

一方で、カジュアルなパンツやニットと合わせれば、週末のリラックススタイルにもぴったり。

「スーツの上に羽織る1着」から、「春の主役アウター」へ。

そんな柔軟なスタイリングが楽しめるのも、SEA SHELLコレクションの強みです。

 

⸻ 春にしか味わえない、軽やかで贅沢な一着。

ぜひ今後のワードロープの一着として、増やしてみてはいかがでしょうか。